聴こえの仕組みと難聴

私たちは日常生活で様々な音に囲まれています。
会話の声や音楽といった「聴こうとする音」、
そよ風や鳥の鳴き声といった「感じる音」、
車内や雑踏のざわめきといったなどの「気にとめない音」、
大きな音、小さな音、高い音、低い音、意識する音、意識しない音…

人はどのようにしてこれらの音を認識しているのでしょうか?
難聴のお話をする前に、まずは聴こえの仕組みを見てみましょう。

音が耳から脳に伝わる過程で、外耳、中耳、内耳を通ります。
この過程に何かしらの異常が起こると、難聴になります。

耳の構造

難聴は病気や怪我によるもの、環境によるもの、年齢を重ねて引き起こされるものなど、
難聴の原因は様々でそれぞれ対処法も異なります。
外耳、中耳の異常が原因の治療できる可能性がある「伝音性難聴」、
内耳が原因の治療できない「感音性難聴」、
またそれら2つの症状が同時に起こる難聴「混合性難聴」に大別されます。

伝音性難聴は早期に対処し、耳鼻科医で治療をすれば治療のできる可能性があります。
聴こえに異常を感じたら、すぐに耳鼻科にいきましょう。
治療できる難聴でも、放っておくと治療できない難聴になってしまいます。

これに対して、年齢を重ねることにより発症する感音性難聴は、治療の出来ない難聴とされています。
この場合は「聴こえを補う手段」として補聴器の装用が好ましいとされています。
では、聴こえがどのような状態になったら補聴器を装用したほうがよいのでしょうか?

聴力レベルと聴き取れる声・音の目安


上の表は難聴の度合いと、聴き取れる声・音の目安です。
表のピンク色からオレンジ色にかけての範囲の聴力が補聴器装用の目安とされています。

個人差もありますが、加齢による難聴は20代後半から始まります。
その後、生活に不便を感じるようになるのが40代からと言われています。
一般的に高い音から聴こえにくくなるため、聞き間違えが増えたり、聞き返すことが増えていきます。
加えて、ひとりひとりの生活環境等によっても、補聴器装用が適切かどうかも変わっていきます。
少しでも補聴器にご興味、ご関心をお持ちでしたら、まずは「1週間無料お試し」でご体感ください。

難聴者への話し方のコツ

難聴になると、会話の聴き取りが難しくなります。
補聴器を装用することで改善できることもありますが、残念ながら元の聴こえに戻るわけではありません。
「あの人の声は聴き取れるけど、この人の声は聴き取れない…」と仰る方も少なくありません。
補聴器を装用の有無に関わらず、難聴の方への話し方へは少し工夫が必要です。
一見手間のようですが、聴き返しが減ることでかえって楽になる事も多いです。
ちょっとした工夫でコミュニケーションがスムーズになりますので、是非お試しください。

1 、適切な声の大きさで話す

難聴の方への話し方の基本は適切な声の大きさで話すことです。
聴力が落ちると小さな音が聴こえにくくなりますので、普段よりも多少声が大きくなるかとは思います。
しかし、単純にとにかく声を大きくして話しかければ良いというわけではありません
一人ひとりの聴力にもよりますが、聞きやすい適切な声の大きさというものがあります。
逆にそれ以上に声が大きすぎても、うるさく感じたり、かえって聴き取り能力が落ちることもあります。
特に加齢に伴う難聴の場合、こうした症状が出る場合がありますのでお気をつけください。

2 、はっきりと話す

難聴の方は、そうでない方と比較をして声の輪郭がはっきり掴めないことがあります。
加齢に伴う難聴の場合、高い周波数の音から聴こえが落ちていきます。
この高い周波数は、子音を判別する成分が入っていますので、会話の把握が難しくなってきます。
はっきりと発音・発声を行うことで必要以上に大きな声を出さなくても伝わることも少なくありません。
また、ダラダラと長く話すのではなく、文節を区切って話しかけると更に効果的です。
例えば、弊社の補聴器相談員も「補聴器をお掃除するので外してください。」と、サラリと言うのではなく、
「補聴器を お掃除するので 外して ください。」と適切に区切って話すように心がけています。

3 、早口で話さない

難聴が進むと、以前より増して早口についていけなくなります。
普段よりも話す言葉を気持ちゆっくりにしてください
ただし、必要以上に語尾を延ばすと、かえって何を言っているか分かりにくくなりますのでご注意ください。

4 、相手になじみのある言葉で話す

これは難聴でない方にも大いに当てはまるお話です。
聴きなじみのある言葉と、聴きなじみの無い言葉では、同じように聴こえていても理解度に差が出ます
例えば同じ声の人が日本語で話していて聞き取れても、知らない外国語で話されると聴き取れないですよね?
外国語とまではいかなくても、方言の聴き取りで会話がつまずいたことなどございませんでしょうか?
言葉になじみがあるかは会話を理解するのに非常に重要な要素です。
特に相手との年齢差がある場合、なじみのある言葉が違うことによって会話が上手くいかないなんてことも。
そんな時は相手が理解しやすい言葉を選んで言い換えてあげると効果的です。
例として
・スーツ→背広 ・ベビーカー→乳母車 ・レインコート→雨がっぱ ・ミーティング→会議

特にご年配の方の中には横文字言葉になじみが無い方も少なくありません。
難しい言葉は使わずに、通じなければ別の言葉に言い換えてみてください。

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