難聴と認知症

難聴と認知症の関連性

現在、日本において高齢者の4人に1人が認知症、もしくはその予備軍と言われています。
近年、認知症に関する研究が進む中で、難聴が認知症の発症要因という驚くべき内容が発表されました。
日本においても厚生労働省が2015年に打ち出した施策、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)において
加齢や高血圧、遺伝、喫煙などとともに難聴が危険因子と位置づけられています。
国外においても、国際アルツハイマー病会議(AAIC)にて、国際的に権威のあるランセット国際委員会が、
難聴は予防できる要因の中で最も大きな危険因子と指摘しています。

しかし、難聴になるとすぐに認知症になるかというと、決してそうではありません。
では、どのようなメカニズムで難聴が認知症に影響するのでしょう?

難聴になることにより、脳に届く音の刺激が弱くなり、コミュニケーションもとりにくくなります。
これを放置すると、孤立、不安、憂鬱、意欲減退、といった心理的・情緒的影響が出てきます。
そこから、社会への交流が少なくなったり、家族との会話が減ったり、といった状態になってしまうと、
さらに脳に届く刺激が少なくなるという悪循環に陥ってしまいます。
この一連の流れが難聴が認知症の要因といわれる所以です。

補聴器で音が聴こえるようになると、聴こえていないときと比較して、それだけで脳への刺激がふえます。
さらに、会話が増えると、そこから嬉しい、楽しいといった感情が芽生えたり、
自分の考えを話すといったように、聴覚以外の部分も刺激されます。
認知症へのリスク対策としても、難聴は放っておかずに早めに対処することをお勧めします。

難聴になった時には補聴器で音を聴き 積極的に会話をして脳に刺激を与えましょう
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